ロンドンで誕生したコロニアルチェックのこと

2016. 10. 06 Thu

日々のこと

以前 ロンドン市内のワァーウィックアベニュー駅の近くにペニーワイズのフラットがありました。 近所にはリトルベニスと呼ばれる小さな運河のある静かな町です。

早朝、衛兵たちの乗る馬のヒズメの音が石畳の道に響き その音で目を覚ましたこともありました。 残念ながら今はそのフラットはありませんが 当時スタッフは買付の時、そこに滞在し 一日中足を棒にしてアンティーク家具や小物を選びました。 アンティークマーケットで買い付けたパッキングが必要な小物は 階段のない5階まで何往復もして運んだものでした。

23年前、オーナーがロンドンに滞在中のこと、友人を通してハンドルームコットンの素敵な生地とめぐり逢いました。 仕入れを始めた当初はお店の一角に少しだけ置いて 椅子張り用にご紹介していましたが その素材感や柄行の良さが好評を頂き 自然と新たなインテリアファブリックのブランドの誕生につながりました。

当時、インテリアファブリックというと 日本では化学繊維がほとんどで自然素材と言えば高級なシルクやウールが主流の時代。 イギリスで出会ったその生地は ハンドルームコットンの上質な風合いと手染めによる素朴な色合い、チェックやストライプの柄の美しさなど 今までELLE  DECOや洋書でしか見たことの無い ナチュラルでリラックス感のある魅力のあるものでした。

当時 取り扱っていた生地は 今よりもチェック柄が多く、また海外で見たコロニアル(植民地)スタイルのエレガントながらナチュラルな雰囲気をイメージし ブランド名をコロニアルチェックと決めました。

その後、 ベルギーのリベコ社のリネンやオリジナルデザインのリトアニアリネンのラインナップが加わり 現在の自然素材のファブリック、カーテン、ソファを取り扱うブランドとなりました。

 

 

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トレンドや最先端はありませんが 作り手のこだわりの溢れる生地や 日本の職人によって丁寧に作られたソファやカーテンなど 日常の暮らしの中で心が豊かになるこだわりのあるアイテムをこれからも皆様にご紹介していきたいと思います。

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