リネンの神話
2017. 08. 13 Sun
カーテンと生地のこと
ずっと昔から私たちの生活に欠かせない存在であり、今も私たちの生活に溶け込んでいるここちよいリネン。
リネンは世界文明発祥の地 チグリス・ユーフラテス川に芽生えた 世界最古の繊維といわれています。 長い歴史を経て使い続けられてきたリネンの物語を調べてみました。
古代エジプトの神話では、フラックス(リネン)は女神イシスが作ったものとされています。イシスは兄であり、夫でもある神オシリスが弟のセトに殺された時オシリスの体を包む布を織るためにフラックスを使いました。その後、オシリスは一度復活したのです。そのため「浄化」「復活」「不滅」のイメージができ「聖なるもの」として考えられるようになりました。古代エジプトではリネン製の巻衣が「神に許された」ものとして神宮の衣服や神事にも用いられ、ピラミッドから発見されたミイラもリネンに包まれていたそうです。
またキリスト教ではキリストの血をふき、その遺体を包んだ聖なる布として、リネンは「聖母マリアの布」「純潔」の象徴ともされています。
現在ではリネンシャツやリネンカーテン、ベッドリネン、テーブルリネンなどと、リネン素材はごく身近に感じられるようになりました。それは癒しや清潔感を感じるリネンの使いごこちを実感する人々が増えてきているからだと思います。古代から引き継がれてきた「聖なるもの」や「浄化」のイメージは、憶測ではなく未だに浸透しているのかもしれませんね。
1日の始まりにカーテンを開けて1日の終わりにカーテンを閉じる。リネンカーテンを透して感じる外の景色が季節により変わっていくように、毎日の気持ちも変わってくる。リネンの魔法を感じてみてください。