リネンとコットンの話
LINEN & COTTON
コットンで彩るローマンシェード
前回お届けしました「リネンで彩るローマンシェード」は、ご参考になりましたでしょうか ? 今回は、コットン生地のローマンシェードについてをお届けいたします。
コットン生地の魅力は、何といってもこの色鮮やかさです。 爽やかなブルー、落ち着いたシックなベージュやブラウン、愛らしいローズ系etc・・・。 様々な雰囲気を表現できるコットン。 その発色の美しさ、適度な張り感はローマンシェードと相性が抜群です。
写真はCanara 5のローマンシェード。 ベースカラーは明るいベージュで ビーチリゾートを思わせるようなネイビーのストライプが爽やかな生地です。 大人っぽい色の組み合わせで大柄のストライプながら落ち着いた窓辺になります。
こちらはベージュと赤ストライプのストライプKolaba 1のシングルシェード。 横に並んだ掃き出し窓には同じ生地で、プリーツカーテンが掛けられています。
ローマンシェードのひだは、コットンならではのパリッとした生地感で赤のストライプが窓辺をすっきりと見せています。 白い窓枠とのコントラストも美しく出窓内の小物達がスポットライトを浴びているように見えますね。
同じ空間に掃出し窓と腰窓がある場合、お揃いの生地でスタイルを変えて取りつけると 見た目もおしゃれで実用的でもあります。 掃出し窓はプリーツカーテンでドレープ感を楽しみ、もう一つの腰窓では生地そのものの質感や柄行を楽しむ。 同じ生地を使用しても、スタイルが違うだけでこんなにも変化があるのです。
こちらの窓は、フロントにはブルーのコットン生地、バックには細い織りのストライプ柄が入ったコットンレース生地の組み合わせのダブルシェードです。 白い壁面にブルーのコットン生地が鮮明に映り、床の色とのコントラストがとてもきれいです。 地中海を思わせるような、素敵な雰囲気のお部屋ですね。
コロニアルチェックのご紹介するコットンは先染めされた糸をハンドルームで織った素朴な風合いの生地です。 一言では説明できない美しい中間色のブルー/Kamla Wedgewoodと Muslin Stripe Whiteの組み合わせが、空間を上品に演出してくれています。
こちらはナチュラルなウッドフレームのドアと白い壁に合わせた、優しいピンクのストライプと白いコットンストライプの組み合わせのダブルシェード。 ピンク系のストライプでも甘さを抑えたスタイルで すっきりした空間に仕上がっていますね。
ふわっと優しい曲線の折りひだを作るリネン素材に対し、コットン素材のローマンシェードはひだのラインがストレートですっきりとした仕上がり感があります。
フロント生地Tulsi 6とバック生地Muslin Stripe Whiteの組み合わせです。 ストライプ柄同志ですが控えめな色柄ですので すっきりとしつつ明るく優しい雰囲気の窓辺となっていますね。
こちらのお部屋の窓辺には、白い壁と白い窓枠にあえて白いコットン生地を選ばれました。白ばかりの空間を懸念されるかもしれませんが、実はかなりハイセンスなチョイスです。
この大きな窓に選ばれた白は、真っ白な窓枠の色よりも少しクリームがかったオフホワイトのコットン生地です。 窓枠よりも生成り寄りを選ばれたので窓枠の白さがよりクリアーに見えています。 壁とローマンシェードの生地は同色系ですが 生地の織り表情や光を通して浮び上がる織りの風合いがそれぞれの質の違いを物語り 素敵なハーモニーとなっていますね。
この空間にリネンではなくコットン生地をお選び頂いたのは、生地のパリッとした質感がお好みという理由でした。 フラットな面に浮かび上がるハンドルームコットンの素朴な織りの風合いは、目が詰まったコットンだからこその質感。 自然素材の優しさと白のシャープさが加わって、モダンな風合いを作り出しています。 この白い空間に置かれたグリーンや絵画、家具などこだわりのアイテム一つ一つが、しっかりとクローズアップされて見えてくる。本当にお洒落な空間の作り方ですね。